「先生のレッスンに出てはじめて、ダンスが楽しいって、身体使って表現することが楽しいって知りました」
というお言葉を頂いて、
本当に嬉しかった。
私が伝えられるのは、
音が鳴った瞬間、
照明が当たった瞬間、
お客さんの視界に自分がはまった瞬間、
頭の中が一瞬吹っ飛ぶみたいにギアが入って、
ちょっとだけ自分の身体じゃないみたいな感覚になることが、
楽しいということ。
たまにふと思い出すことがある。
学部の卒論と、修士行くときの研究課題はたしか
「身体がメディアになる」
身体が、人と人をつなぐ何か、中間物のようなものになるという考えだったと思う。
それにしてもあのときは全てが"なんとなく"で組み立てられていた。
数少ない手持ちの積木を土台にして、一生懸命お城を組み立てようとしていた。
抽象的なものはカッコイイもんね。
しばらく時間が経って改めて考えてみると、
身体や身体表現が物理的に何かと何かをつなぐようになる
というより、
人間が身体というものを共通して持つからこそ、共有し得る感覚がある
という方が近いと思い至った。
はたからみたら、そこにそんなに違いはないだろうか…
私的には、世界の色が変わるくらいの発見だ。
"私の身体が私だけのものじゃなくなった" 経験が、
きっかけだと思う。
自分の身体、ひいては命が、
自分のためにだけあるわけではないということ、
それは時に、他人のために
"他人のために在る身体"
べつに自分のために在る身体をなくしてしまったわけではないけれど、
最近、私と私の身体がちょっとだけ切り離されたかんじ。
とくに今年は、そんなことを感じた。
来年はもう少し攻めて行きたいと思っています。
なんか久しぶりに書いたら、テンションの低い文章になっちゃった。
来年はもっと文章も書こう!
本年もありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年を〜!