fundada4つ目の作品上演、
[climax]
7月8日にESgalleryにて無事に上演を終えました。
当日のパンフレットに載せた文章です。
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大学生の頃からダンスの作品を作ってきて、いつも
ダンスの作品は一体なにを表現できるのかしら、ということを考えてきました。
今、私が考えているダンスで表現されるべきこととは、
身体の機能美や動きの緩急、集中力や感情の起伏など
とにかくその瞬間に身体で起こっていることだと思います。
…こんな当たり前のことを考え至るのに10年近くかかってしまいました。
今回の作品 [climax] では、
身体の緊張や興奮、苦しさや心地よさ他にも色々な瞬間を
見てくださる方々と身体を通して共有できるダンスを作ってみようと思いました。
まだまだわからないことだらけで考えの途中ですが、
まずは踊ってみることにします。
楽しんでいただけましたら幸いです。
本日はご来場誠にありがとうございます。
2017/07/08 伊藤麻希
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40分出ハケなしの閉鎖空間で一人踊り切ること。
一人の人間を40分も集中して見てくれなんて、私だったら正直引いてしまうかもしれないし、
そこまで興味を持てる人間がいるかって訊かれたら、あまり居ないとすら思います。
それほどに我ながらクレイジーな作品で、
お客さんにもそれなりのものを強要しているという謎の脅迫感が常に頭の半分くらいにありました。
でも同時に、日常からかけ離れた異次元の体験を見る方々に提供できる自信も少しだけありました。
結局、40分お客さんに見てもらうコツは、
私自身が自分の身体に集中し続けられるか否か、これ一つです。
そしてこれは完全に、技術の問題だと思っています。
私の自慢は、私の作品を見てくださる方に
「自分はダンスの専門ではないので詳しいことはわからないんですけど」
っていう感想を言う人が居ないことです。
これはすごいことだと思います。
みなさん自分の言葉で、それぞれ感じたことをそのまま素直に丁寧に話してくださいます。
さらにアンケートに絵を描いてくださったり、文章にならない言葉をたくさん書き出してくださったり。
見るだけで終わらず、
自分の身体のこととして私のダンスを共有してくださっているのだと思います。
そういう類のダンスを私が踊っているのだと思います。
さてこの先クリエーションはどこへ向かっていくのかわかりませんが、
私は私の思うダンスを追求していきたいと思います。
あとはあれだな、海外とかで公演してみたいな…!
しばらく落ち着いた生活と夏を満喫して、
また作りたくなった頃に公演をしようと思います!