2019年1月18日金曜日

シドニー3〜4日目 街散策と舞台×2,ライブ×2感想

馬渋滞発生


3日目の午前中、街を散歩する。

目指してたところがあったんだけど、行ったらなかった。
仕方なくベンチで休憩してたら快活そうなおじいちゃんが話しかけてきた。
おそらくリタイアした?ふらふらしてる感じの人。






私がアートに興味のある旅行者だと知ると、
現代美術館は観たか?と訊いてきた。


その中にあった映像作品、
様々な伝統的なダンスの映像に、女性のダンサーが全く同じ動きをしている画が重なっているものがあって、面白かったねと盛り上がった。
おじいちゃん3回も見に行ったって。


現代美術館は無料で、寄付を募っている。

フェスティバルの客席も年齢層が割と高く、客席で爆笑して楽しんでいるのは割と高齢の人たちのイメージ。おじいちゃん曰く、若者は芸術とかあまり興味がなく、目先の楽しさばかりエンジョイしてると嘆いていた。




昨日見た現代美術館、
何が足りたい気がしたのかなぁと考えてふと思い出した。


バンコクの現代美術館で観た、国王の顔を題材に50人以上のアーティストが作品にしてた展覧会、あのクレイジーさだ。
展覧会の会場であんなに興奮したことなかったものなぁ、あれはほんとに楽しかった。


これも国王じゃん!
お!これも国王じゃん!王妃も!
お?これはなんだ?
やっぱ国王じゃん!!おおー!!
てなったやつ。


信仰心というか、思いの強さというか。






"Dear Woman"というほぼ女性一人芝居90分てのも観てみた。

しかしダメだった、またしても言葉を追えず撃沈。
日中散々その辺を歩き回ってからの着席だからどうにもね。


東京観光に来た外国人が、日中の都内観光のあとアゴラで青年団の芝居を観る感じと言ったら理解してもらえるだろうか。
最後にちょっと出てきた裸の男性の息子さんを切り取る描写はなかなか。なかなかだった。目が覚めた。


女優さんの芝居がものすごく良いことはわかる。
それを見てひゃー!と声をあげたり、爆笑したりする客席のおばちゃんたち。





対面で会話するときは分からない言葉も想像と勢いで補えるけど、
言葉から頭の中で想像しないといけない演劇はまだ私にとってハイレベルだった。

なんかまだ演劇作品観る気がするけど大丈夫か。









そのあとはJonathan Breeのライブ。

ホテルから近いから小銭と携帯だけ持って行ったら身分証を見せろと。

チケットの確認もしたりしなかったり信じられないくらい超雑な割に、年齢確認のガードだけは固い。
上の人が出てくる事態になってしまった。









Jonathan Breeがどんな感じの音楽か知ってる人は驚かないと思うけど、
出演者全員が白い覆面でダウナーな音楽、背の高いリードボーカルは直立で不動、
あまりにもやる気のなさそうな感じに見えたのか、
バックダンサー(これまたイライラするくらいだるそうに踊る2人。なのに一応振りは間違えない)が曲中の演出でお客さんに向かってカメラのフラッシュを焚いてバシバシ写真を撮り始めたところで結構な人数が席を立って帰っていった。





これまた、意外とおじさんおばさんやら年齢の高い人が多く、帰っていったのも割とそういう人たちだった。

結局その後もパラパラ人が帰っていき、2割くらいは最後いなかった気がする。

私的には生で聴けて満足だったけど。














なんとなくいくつか作品を観てみて、ドメスティックなフェスティバルなのかなと思う。
お客さんに観光客が少ない気がする。








4日目、ついに寝坊して朝ごはんに間に合わなかった。













マチネ公演を観るために埠頭近くの劇場へ。

"HOME"、USの作品らしい。





何もない黒い舞台に、男性が1人。
そこに2LDK2階建ての家を建組み立てる。木枠から家財道具が運び込まれ、台所ができ、ベットが運ばれ、トイレも洗面台もできていく。


少年とおばあさんを含む7人の出演者が入れ替わり立ち代り部屋の中で日常生活を送る様子。

セリフはない。
スムーズに無駄なく動いてるけどダンスでもない。(デラシネラのような見所もない)



驚いたのは後半、
パーティを始めるよう。


そこで少年が、客席から一人の女性を舞台に上げる。小声で何かを指示している。
インターホンを押すマイムから始まって、そのお客さんはパーティの一員として組み込まれていく。


この人がなかなかノリの良い人で、動揺がお客さんの笑いを誘ってどんどん盛り上がる。
その後、一人、また一人と客席から観客が舞台上に上げられるおそらく小声で何をするか指示を出しているけど、驚くほど違和感がない。

最終的には前列の30人くらいの人たちにグラスが配られワインが注がれ乾杯すことになる。

その間に客席では電球の連なった飾りを客席上部から吊るすということで、観客皆で協力してその飾りを移動させたり持ち上げたり。

おそらく舞台に挙げられたのは20人くらい。
最終的に考えてみれば最初の人は仕込みだったかもしれないし、どこからどこまでが仕込みなのか考えるのを途中で諦めたけど、

突然舞台に上げられて動じる人がいないのと、皆役者だなぁと。

そして終盤には観客の2人が舞台上で自分が子供の頃住んでた家について話をさせられてた。
指示された瞬間の驚いて嫌がる感じ、おそらくまじでその場の指示なんだろうけど。






終演時
アメリカの作品ではあるけれど、なんにしてもこれはもう、文化とか環境の成すものもすごく上手に計算に入れた演出なんだろうな。


まじか、の連発だった。
改めて、観客参加型で本当に観客が参加してるのね。










このフェスティバルに来てみたかったそもそもの理由は、
TEDでブロードウェイの演出家がシドニーフェスティバルが面白いって話してたから(下記URL)


観客が一丸となって作品に参加してる、面白いフェスティバルだと。
たしかに。


https://www.youtube.com/watch?v=4rttG3xyHcw


見返して観ると2012年の動画だったのか。
6年前か…








夜はNAKHAMEという、南アフリカ出身の男性でお姉さんのシンガーのライブ。

昨日は着席だったのに、今日はオールスタンディング。
せっかくパスポート持っていったのに、今日はID確認なし。







これはもう、ノリノリで聴いた、楽しかったの一言。

自分の前に立ってたお姉さんがだいぶ踊ってた。
一緒におどろうぜーって声かけようかと思ったけど、流石に勇気でなかった。
まぁその後ろで負けじと動いてはいたけれど。

2 件のコメント:

  1. 充実した毎日で、楽しそう。朝起きないともったいない気がします。

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  2. 今晩は満月でそっちも同じかなあ。

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